2024年06月13日
AIモデル作成コンペティション(GeoSciAI2024)にて、当社の社員が優秀賞を受賞しました。
当社の社員が日本地球惑星科学連合主催、人工知能学会共催により本年初開催されたAIモデル作成コンペティション
(GeoSciAI2024、https://sites.google.com/jpgu.org/geosciai2024/)で優秀賞を受賞しました。
GeoSciAI2024では地震、気象、宇宙天気の3分野から課題が出され、その中で気象分野の課題「台風の24時間後の最大風速の予測」に取り組みました。
台風のトラックデータ(6時間ごとの最大風速、中心気圧、緯度・経度などの基本情報)と、台風周辺のフィールドデータ(6時間ごとの台風を中心とした約1,000km四方の64×64の格子点上の気象データ)から、24時間後の最大風速を正確に予測する深層学習モデルの開発を競いました。
ベースとなる深層学習モデルは、時系列モデルの中では名の通ったLSTM(Long Short-Term Memory)を採用しました。しかし、予測精度のカギを握ったのは、欠損値補完処理といった地道なデータの前処理と、ドメイン知識である気象学的な洞察を加えた特徴量データの整備でした。
この成果により、コンペの評価スコアであるRMSE(二乗平均平方根誤差)は、全参加者中で第2位の成績を収めました。
当社では、これまで同様、データ分析に不可欠なデータクレンジングや深いドメイン知識の獲得を重視しつつ、これまで以上にAI・深層学習モデルの活用を進めてお客様の業務に寄り添ってまいります。